映画「悪夢探偵」観ました

塚本晋也監督作品、映画「悪夢探偵」を観ました。

悪夢探偵 スタンダード・エディション [DVD]

身の凍るような恐怖感。夢の中と現実とが錯綜し、自己破壊願望のある人を次々と襲う死。自分を追い詰めながら事件を追う刑事と、それに巻き込まれるように助ける京一。見応えある一作品でした。ドロドロとしている中でも、どこか冴え冴えとした美があり、魅せられてしまうのは、塚本監督の技。楽しみにしていた松田龍平が独特の存在感を発していて素晴らしいです。

最近、洋書を読んでいた頃に我慢していた映画と音楽に触れ、精神的に心が回復した感じがいたします。自分の一面を封じ込めて、子どもの本から大人の本へと洋書を読み進めていました。どうして何年も我慢していたのでしょう。フィクション中毒者は、読書だけにとどまっているとどこか満たされない思いが心の隅に積まれていくものですね。映画と音楽と読書と写真。どの歯車が欠けても、私は成り立っていかない、半端な存在です。

（IXY70）